【ネタバレ】Party Hard 2が心を抉ってきた
こんばんは。Am-sinです。
今回はParty Hard 2の話をしたいと思います。ストーリー終盤のことしか書いてません。息をするようにネタバレしてます。
文が滅茶苦茶で無駄に長いです。(いつもですが)
とりあえずダリウスを見て癒されなきゃ!
※この記事には、Party Hardシリーズの重大なネタバレが含まれています。ゲームをまだクリアしていない、または未プレイの方はご注意ください。
また、ゲームの特性上、やや暴力的な表現を含みますのでご注意ください。
全体の感想
Party Hard 2は、無印と同じか、それ以上に楽しめました。
Party Hard 2の紹介記事はこちら↑です。
私は2、3年前からずっと本作の発表を待ってたんですよ!Party Hard Tycoon(スピンオフ作品)やりながら!だから配信開始されたときはそりゃあもう…嬉しすぎて死ぬかと思いました。
本作はキャラクターもゲームシステムもアートワークも素晴らしく、圧巻の一言でした。言葉で言い表せないほど楽しかったです…
ゲームシステムの進化も楽しみでしたが、前作の謎が明らかになるのも楽しみでした…知るのが少し怖いけど知りたかった。彼らの全てを見届けたかったんです。
そしてそれらはストーリーの終盤で明らかになりました。
ネタバレ
(2のあらすじ?)
主人公は自身が勤めていた製薬会社をクビになった会社員で、復讐を胸に各地のパーティーを荒らします。彼のセラピスト、マックブライド博士は彼をダリウスと呼んでいますが…
主人公が不眠不休で人を殺し続けることに疲れ、もう疲れたと漏らすと、彼のガールフレンドであるマレーナは「あなたを助けてくれそうな人を見つけたわよ」と言い、路地裏に彼を案内しました。
そこにはホームレスのような格好をした男がいました。
※ここから重大なネタバレを含みます。
前作と本作を未プレイ・未クリアの方は今すぐに完走して私と虚無トークしましょう(?)
ホームレスをダリウスと呼び、話しかけたのです。
もうこの時点で私の頭の中は真っ白でした。
プレイ開始時から、2のダリウスは前作のダリウスとは雰囲気も年齢も立場も異なるということには薄々気付いていました。頭のどこかでは分かってはいたんです。2人が同一人物でありながら別人であることは。
分かってはいたけど…ダリウスが複数人存在している?何だこれ?
すると彼は主人公に対し、以下のようなことを話し始めたのです。
「自分の名前はジョン・ウエスト」
「自分も主人公と同じ、マックブライド博士の元に通う患者だった」
「大切な女性が犠牲になってから自分の中に潜むダリウスの存在に気付いた」
「ダリウスは、マックブライド博士が処方した薬(通称サイ)が血中に含まれているときにだけ現れる存在だった」
そう。ジョンです。犠牲を伴う正義の先には何もないことに気付き、過去を清算した彼です。
思わず泣いてしまいました。
この場面は2の主人公の視点(一人称視点)で展開するため、彼がジョンのセリフを代弁してくれているのですが、もしジョンが「俺には大切な女性がいたんだ」などと弱々しい声で話したなら、もっとボロボロ泣いていたかもしれませんね。
私にとっては、危険な薬の処方によってダリウスの成長を手伝ったマックブライド博士への怒りよりも、ジョンが全くもって救われない事実への哀しみの方が大きかったです。
2の主人公は逆に、マックブライド博士への復讐心が燃え上がったようですが。
以前にも書きましたが、私はジョンが自分の手で大切な女性を、世界でたった一人の娘を殺したことが信じられなくて、ジョンとダリウスは同一人物ではないという仮説を立てることもありました。
しかし、彼の発言によって明白になってしまいました。
紛れもなくジョンが自分の手で娘を殺したということが。
本当に胸が痛かったです。薬によって成長した自分の中のもう一つの自我が、何も分からないうちに各地で行われるパーティーも、娘と自分の人生も、滅茶苦茶にしてしまったのです。
彼自身が正義の名の下に、ダリウスに全てを委ねた結果、その先には何もないことを悟り、彼は失意のままに悪循環を断ちました。
やっぱり、全てを引っ掻き回したあとに自分のしたことに気付くのって…そんなのってないですよ…
ジョンの話を聞き、2のダリウスは「俺は誰なんだ?」「彼女は俺に何を飲ませたんだ?」と考えました。そして自分もジョンと同じダリウスというもう一つの自我を持つ元会社員、エヴァンであることを再確認しました。
その後、彼はマックブライド博士の工場に潜入したり生放送中のスタジオに突入したりするのですが、ジョンのことばかり考えてしまってストーリーが頭に入ってきませんでした…ただただ虚無を持て余していました。エヴァンや2のダリウスのことについてはまた別な記事で書きたいと思います。
謎の解決
無印クリア時に浮上した謎は、2の内容を照らし合わせると以下のように考えることができます。
- 幻覚のような描写があった
サイによる幻覚を見たため
- 救急隊に投薬治療を施されると急に疲れ知らずになった
投薬治療に使われた薬の成分がサイに似ていたため
- 何がきっかけでダリウスが生まれたのか
サイを服用した人間が持つ性質とサイの効力によってダリウスが生まれた
新たな謎
しかし、2のストーリーを進める中で不思議に思うことがいくつかありました。
- マレーナは何者だったのか
- ジョンとマレーナはラストシーンの後どうなったのか
- マックブライド博士がエヴァンに言っていた「あなたの悲惨な過去」とはなんだったのか
- 2人のダリウスの性格や目的が異なっていたのはなぜか
次回はこれらのことについて考察をしていきたいと思います。
独り言
はあ…虚無だ…謎が解けてもスッキリしないゲームは初めてですよ…
ジョンやエヴァンが薬やもう一つの自我に全てをかき乱されたことは、悲しいですけど事実であり、変えようがないのです…
もしParty Hard 3が発表されたら嬉しいですけど、3のストーリーも心を抉ってくる内容だったらどうしよ…また約3000文字の記事を書いて悶えるかもしれない
でも、ジョンにとって幸運なことは、僅かながらあったのではないか…と思います。
それは、今までに犯した自分の罪をエヴァンに告白できたことです。
大罪を背負いながら生きるジョンが、同じ境遇のエヴァンに自分の全てを語り、罪を贖うことができたのです。
また、エヴァンはそれを聞いて、自分にも2つの自我が存在すること、マックブライド博士の治療が全ての元凶であること、彼女が工場で実験を行っていることを知ったのです。
マレーナがエヴァンを連れて来なければ、この出会いは実現せず、両者とも救われないだけだったでしょう。ジョンに至っては、自殺していたかもしれません。そうすると、エヴァンも生き辛さや陰謀に気付けないままでした。
公式ストアページに記述されている通り、Party Hard 2はエヴァンとジョン、そして2人のダリウスの復讐と贖いの物語だったのです。
命が粗野に扱われる殺人事件と、切ないストーリーが絡み合っていて…そこも大好きです。
これからもParty Hardシリーズのファンの一人でいたいと思います。
あわよくば、もっとParty Hardシリーズをプレイする日本人の方が増えたら嬉しいな〜と思っています。
長くなりましたが、読んでくださってありがとうございました!