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【ネタバレ】Amnesia: A Machine For Pigsのストーリー・エンディング解説

こんにちは!Am-sinです。
今回はAmnesia: A Machine For Pigsのストーリー・エンディング解説をしたいと思います!


ネタバレなしファンアート(自作) エドウィンイーノックの声がかわいいんだなこれが…
容姿結構アレンジしてるけどゆるして

!注意!
Amnesia: A Machine for Pigsのストーリー・エンディングのネタバレしかありません!本編クリア後の閲覧を推奨します!面白さが半減どころか無になってしまうので、未プレイでこのゲーム気になる!という方は今すぐ画面を閉じてプレイしてください!頼む!!!
AmnesiaスレやAmnesia Wikiを参考にしています!

既プレイ勢だ!問題ない!という方のみどうぞ!
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ストーリー解説

ゲーム内の文書を引用しながらストーリーを解説していきます。

ゲームが始まる前の話

舞台は1899年のイギリス・ロンドン。
1828年に創業したロンドン最大の食肉加工工場を所有する英国人一家に生まれた主人公オズワルド・マンダス。彼は出産の合併症で妻リリベスを亡くしながらも、息子たち(エドウィンイーノック)の世話をすると妻に約束する。

I held your hand and watched the blood pool between your legs. You lived long enough to see edwin, but not Enoch. I will take care of them my love, I promise you this. 君の手を握って、君の脚の間に血が溜まるのを見た。 君はエドウィンを見るまでに長く生きたが、イーノックは見ていない。 私は彼らの世話をする、そう君に約束する。

Amnesia: A Machine for Pigs 日本語訳1 - GAME LOG

1890年代後半、マンダスは工場を拡張し、最新の機械に投資し、製品ラインをより効率的に、労働者にとってより安全にするつもりだったが、この決定は悲惨な結果をもたらした。 彼は機械にあまりにも多額の投資をしたが、すぐにリターンはなく、銀行は信用を拒否して、財産を浪費したと非難した。マンダスは財政破綻に直面して、吏員が彼の家を押収しに来るのは時間の問題であろうと恐れた。

November 7th 1898 The bank is refusing credit, the ignorant swine. I sit alone at night and weep, once the children and servants are safety asleep, when they cannot hear me. My darlings, how I need you now. They say I have squandered my fortune, that my investment in these latest machines has ruined the family name. What? That I was to remain a local butcher? What are these two arms compared to the multitude that can be applied, without pay, without tire, by adapting the mechanisms we find in the looms and the mills. But, if the bank has its way, it will all come to nothing. If they come for the house I swear I will kill them. I will kill them all. I will take my rifle…rifle… 1898年11月7日 銀行は信用を拒否している、無知な豚め。私は夜、一人で座って泣いている。子どもたちや召使いたちが安全に眠ってしまうと、私の声は聞こえなくなる。愛する人たちよ、私が今君たちをどのように必要としているか。私が財産を浪費した、最新の機械に投資して家名を汚したと言われている。何だって?私は地元の肉屋にとどまるべきだと? 織機や製粉機に見られるメカニズムを採用して、無給で、疲れずに、応用できる多くの腕に比べればこの2本の腕は何だ。 しかし、銀行の思惑通りになれば、すべてが無駄になる。もし家が狙われたら、誓って殺してやる。皆殺しにする。ライフルを持って…ライフルを…。

Amnesia: A Machine for Pigs 日本語訳1 - GAME LOG

そんなある日大叔父の書類に目を通し、神秘的なオーブについて驚くべき事実を発見した。その機能や起源を完全に理解していなかったが、マンダスはこれらをビジネスチャンス、発展を早め破産から救ってくれる奇跡の動力源と考えた。

彼は調査のために子供のエドウィンイーノックを連れてメキシコに遠征に行った。大叔父のメモから、オーブを納めたアステカの神殿の所在を知り、マンダスはついにメキシコの廃墟になった神殿でオーブを回収した。

双子は先にオーブに出会ったようで、オーブを「石の卵」と呼んだ。オーブと接触すると、オーブはマンダスに、迫り来る世界大戦を始めとする未来を明らかにした。彼らは16年後の第一次世界大戦ソンムの戦い(1916)で、泥と榴弾の中で苦しみながら死ぬのである。

子供たちのこの恐ろしい運命を救うために、彼は慈悲の心から寺院の階段で彼らを犠牲にした。これはオーブの力を再び呼び起こすためにも行われたと考えられる。

I did not kill your children, Mandus. You sacrificed them on the temple steps knowing what the coming century would do to them. Your sons will drown, lungs full of mud and shrapnel, on the banks of the Somme. You wanted to save them from the horror to come. That is the vision we shared. Everything we have built to avert this coming nightmare. You and I are one. We are the same, our souls are entangled. We deserve to make them free! 私はお前の子どもたちを殺していない、マンダス。お前は、来たるべき世紀が彼らに何をするかを知っていながら、寺院の階段で彼らを犠牲にした。お前の息子たちはソンム川のほとりで泥と榴散弾で肺がいっぱいになって溺れるだろう。お前は、来るべき恐怖から彼らを救いたかったのだ。それが、私たちが共有したビジョンだ。来るべき悪夢を回避するために我々が構築した全てのもの。お前と私は一つ。我々は同じであり、我々の魂は絡み合っている。私たちは彼らを自由にするに値するのだ!

Amnesia: A Machine for Pigs 日本語訳14 - GAME LOG

彼は世界を憎み、人々を豚と変わらない存在として嫌悪した。作中に登場するManpigsも、マンダスが手術と錬金術で人間と豚を合体させた、賢く強い存在である。

April 30th 1899 The crate arrived this morning, and I had it delivered directly to the workshop. The body is remarkably preserved, although there is a subtle yet nauseating stench of damp and rot. It is humanoid in shape, but has suffered severe skeletal deformity. Remnants of leather straps encase the torso, which is deformed, with evidence of substantial muscle mass and displacement. It is difficult to ascertain whether this unfortunate is the recipient of some barbarous surgery, or was born deformed and an attempt to force his gnarled body into some semblance of humanity was made. What he is I cannot tell, but I smell the Orb upon him, and suspect my great uncle's presence in his curious condition. So it can be done. We can reshape the body into a tool, accelerate the processes of Mr Darwin's evolution. But here my great uncle and I part company. He chose men as the subjects of his experiments, but men are difficult to control and rotten with sentimentality. No, we require a new creature for our chattels: loyal, clever, strong, easily sated. 1899年4月30日 今朝、木箱が届いたので、そのまま作業場に届けてもらった。湿気と腐敗の微妙な悪臭がするものの、体は驚くほど保存されている。人型ではあるが、重度の骨格の変形が見られる。革紐の残骸が胴体を包んでいるが、変形しており、かなりの筋肉量と変位が見られる。この不幸な人が何か野蛮な手術を受けたのか、それとも生まれつきの奇形で、そのぎこちない体を無理やり人間らしくしようとしたのか、それを確かめるのは難しい。彼が何者であるか私にはわからないが、彼からオーブの匂いがして、その奇妙な状態に大叔父の存在を疑っている。 だからこそ、できるのだ。我々は身体を道具として再構築し、ダーウィン氏の進化の過程を加速させることができる。しかし、ここで大叔父と私は袂を分かつことになる。彼は実験の対象として人間を選んだが、人間はコントロールするのが難しく、情緒的に腐っている。違う、我々には忠実で、賢く、強く、簡単に満足させてくれる新しい生き物が必要なのだ。

Amnesia: A Machine for Pigs 日本語訳6 - GAME LOG

彼は救済のため、機械を作り、世界を作り変え、神殿で証拠を見た古代の人身御供の習慣を機械化することで将来起こるであろう戦争を回避しようとした。

機械建設のための労働力は、乞食や孤児院から引き取った大勢の子供でまかなった。 乞食や孤児など、社会から厄介者を隔離する行為は、金持ちからも賞賛されスポンサーにも困らなかった。

August 31st 1899 Children really are the most wonderful, useful creatures! The unfortunates from the orphanage have proved indispensible in cleaning the larger steam pipes. It appears that matter from the slaughtering process may indeed vapourise at source, but drifts like dust through the air and lodges in the pipes, causing them to foul. Periodically, we shut the pressure down and send one of our pixies into the pipes to scrub the reconstituted fat away. Armed with just a shortened broom, our little explorers venture into the dark. Of course, we can only keep pressure down for a short period, so they must be fast, or they risk being trapped and boiled by the superheated vapours when they rush back into the system. Then we will be sending their comrades in afterwards to scrape free the cooling mess. The survivors tell me you can reach all manner of places within the complex through the pipes. I smile, tell them I am so proud. And then feed them to the pigs. 1899年8月31日 子どもたちというのは最も素晴らしく、役に立つ生き物だ!孤児院の不幸な子どもたちは、大きな蒸気管の掃除に欠かせないことがわかった。屠殺の過程で発生する物質は、発生源では確かに蒸気になっているかもしれないが、空気中を塵のように漂い、パイプの中に留まって汚れる原因となっているようだ。定期的に圧力を止めて、我々の小妖精をパイプに送り込み、再構成された脂肪を洗い流す。短いほうきを持って、我々の小さな探検家は暗闇の中を進む。 もちろん、我々が圧力を下げていられる時間は短いので、彼らは早くしないと、システムに戻ってきたときに過熱した蒸気に閉じ込められて沸騰してしまう危険がある。そうなると、彼らの仲間を後から送り込んで、冷却用のゴミを掻き出すことになる。生存者によると、パイプを通って施設内のあらゆる場所に行けるそうだ。私は微笑んで、彼らに誇りに思っていると伝えた。そして、彼らを豚に食べさせるのだ。

Amnesia: A Machine for Pigs 日本語訳11 - GAME LOG

しかし、機械を作り上げた後に、マンダスは過去1年間に彼の中で膿んでいた憎悪から目覚めた。マンダスはマシンのヒューズを壊し、スイッチを切り、機械の部品を取り外すなどして、自分が始めたことを止めるために最後の努力をした。
機械を壊しながら地上に出るが、メキシコから持ち帰ったオーブの力により、彼の魂は二分割され、片方が機械に宿った。

ゲーム開始

熱にうなされ、アステカの祭壇に覆われた巨大な機械の悪夢から目覚めたマンダスは、錯乱状態に陥っただけでなく、重症のため記憶喪失に陥っていた。自分の名前と、子供たちが自分を必要としていること、それ以外は何も思い出せず、すぐに探しに出かける。
マンダスは徐々に記憶を取り戻し、それをジャーナルに書き留めながら前進していく。

捜索の途中、謎の男から電話があり、「マシンを再起動しない限り、もう子供には会えない」と告げられる。彼はその声を信じ、それが長い間行方不明だった双子のように聞こえると告白するが、それが彼自身の非常に傷ついた魂のもう半分が話しかけていることに気付かなかった。

Grand Hall That voice on the telephone, he speaks as if he knows me and indeed I seem to remember him. Like a twin pulled away from the other at birth, I feel we are entwined, though I cannot conceive of how. I am a drowning man grasping for the surface within my own house. Beneath me, I know there are splendid architectures hidden in the dark, if I can only find the entrances. グランドホール その電話の声は、まるで私を知っているかのように話し、私も彼を覚えているようだ。生まれた時に引き離された双子のように、私たちは結びついているように感じるが、その理由は想像もつかない。私は自分の家の中で水面を掴もうとしている溺れた男だ。私の下には、暗闇の中に隠された素晴らしい建築物があることを知っている、もし私が入り口を見つけることができれば。

Amnesia: A Machine for Pigs 日本語訳2 - GAME LOG

マンダスは、地下室の奥深くまで足を踏み入れると、敷地内を徘徊する怪物の存在にを目にする。それでも彼は、子供たちに危害が及ぶ前に、何とかして見つけ出そうと努力する。

そして、"エンジニア "の指示に従い、洪水から水を抜き、大きなエンジンを再始動させ、"機械 "を起動させることに成功する。しかし、彼が騙されたことに気づいたときには、もう手遅れだった。彼の闇の分身は、文明を破壊し、将来の戦争を防ぐという意図を明らかにした。彼のもう片方の分身は、人類を捕獲し、怪物に作り変えることを再開し、Manpigsの軍隊をロンドンの街に送り込み、住民を無差別に、そして容赦なく襲うのだった。

ゲーム終盤

全てを思い出し、外部からの援助が得られないこと、そして子供たちが亡くなったことを知ったマンダスは、何としてもこのマシンを破壊することを誓う。しかし、マンダスは子供たちに償いをし、自分の罪をきれいに洗い流すと言い切る。それができないなら、怪物として生き続けるより、創造物とともに死ぬ方が救いのない人間にとって良いことだと結論づける。

彼は再びマシンを破壊し始め、彼を止めようと追いかけてくるManpigsたちから逃れる。19世紀の最後の時間、マンダスはコアを見つけ、マシンを永久に停止させる。そして、まだ生きている犠牲者の胸から心臓を切り取るというアステカの儀式を模した時計仕掛けの機械椅子の上で自らを犠牲にし、マンダスとマシンは真夜中に共に死に、ロンドンと世界は静かに20世紀を迎えた。機械を破壊し、さらに自分自身を殺すことで、片割れである機械に宿った自分の魂を倒したのだ。

エンディング解説

エンジニアの最後の言葉を解説していきます。

I have stood knee deep in mud and bone and filled my lungs with mustard gas.
「私は、泥と骨の中に膝まで浸かり、肺はマスタードガスに満たされていた。」
第一次世界大戦(ソンムの戦い(1916))の塹壕戦。

I have seen two brothers fall.
「私は2人の兄弟が倒れるのを見た。」
マンダスの子供たちが戦争で死んでいく場面。

I have lain with holy wars and copulated with the autumnal fallout.
「私は聖戦とそれによる秋の後遺症に横たわっていた。」
聖戦(ジハード)とそれによる後遺症(悲惨な結果)。

I have dug trenches for the refugees:
「私は難民のために塹壕を掘った、」
これも第一次世界大戦(ソンムの戦い(1916))の塹壕戦?
溝の前に人を立たせて銃で後ろから撃てば死んだあと勝手に溝に落ちる…という説も。

I have murdered dissidents where the ground never thaws and starved the masses into faith.
「私は信念の中で飢えている大衆と溶けることのない大地の元で不届き者を殺害した。」
農業改革による飢餓とソビエトでの反体制者に対する虐殺?

A child's shadows burnt into the brickwork.
「レンガ造りに焼き付けられた子供の影。」
広島の原子爆弾で壁の染みになった子供のこと。

A house of skulls in the jungle.
「密林の中の髑髏の家。」
カンボジアのキリング・フィールドのこと。ポルポト政権下のカンボジアで人口の1/3が処刑、もしくは餓死して文字通り骨の山が出来ていた。

プレイ感想

2016年にAmnesia: A Machine for Pigsをクリアしてから6年が経ちましたが、気付けばいつもこのゲームのことを考えています…
エンジニアもマンダスも人類を救いたいって考えてたけど、エンジニアは全て焼き払おうとして、でもマンダスは自分の命を犠牲にしてそれを阻止して…
実際20世紀が人災が絶えない酷い時代だったので、どちらも正しいとも言えない…
深みのあるストーリーが本当に素晴らしいし、主人公のオズワルド・マンダスが本当に好きです。救済のために幾度となく残酷なこともしたけど、とても愛情深く、献身的な父親だったことが分かりました。思わず泣いてしまった。あの世では家族4人で幸せに暮らせているといいな。

Steamのタグにあるように、ホラーゲームというかサウンドノベルやウォーキングシミュレーターのような一本道ゲーだけど、ゲーム下手な私にぴったりでした!
前作未プレイだけど、前作やっても私は本作派だと思います!!!
ストーリー重視のゲームがやりたい!って方にぜひやってほしいな!

参考にしたもの↓
amnesia.fandom.com
anago.5ch.net

ここまで読んでくださってありがとうございました!!!