GAME LOG

ネタバレを含むゲームの話もするし雑談もよくするブログ

【ネタバレ】Party Hard: High Crimes DLCの話

こんにちは。Am-sinです。

今回は、Party HardのDLCParty Hard: High Crimes DLC(以下High Crimes)をプレイした感想などを書いていきたいと思います。

f:id:Am-sin00:20190226170926j:plain

Party Hard: High Crimes DLC公式Steamストアページより引用

※この記事には、当DLCのエンディングについての記述やそれを踏まえた感想などが書かれています。ゲームをまだクリアしていない、または未プレイの方は、ネタバレにご注意ください。

また、ゲームの特性上、やや暴力的な表現を含みますのでご注意ください。

store.steampowered.com

 Party Hard: High Crimes DLCについて

 Party Hard: High Crimes DLC(以下High Crimes)は、2016年11月10日に配信が開始されたParty HardのDLCです。

日本語に対応していると言ったな あれは嘘だ

でもGoogle先生や英和辞典先生がなんとかしてくれるので、High Crimes、しよう!

f:id:Am-sin00:20190226172317j:plain

Party Hard: High Crimes DLC公式Steamストアページより引用

Party Hard本編で起こった「Party Hard殺人事件」から10年もの歳月が経ったアメリが、High Crimesの舞台となっています。

主人公はもちろん本編と同じ。そう、ジョンです。

彼は地下鉄パーティーで自身の信者たちを殺した後、10年間どこかに潜伏していたようです。

ストーリー

The High Crimes story takes place 10 years after the events of Party Hard. Our killer has been struggling to control his darker side. A corrupt police force does not do justice to the city, so he decides to take matters into his own hands.

Party Hard: High Crimes DLC公式Steamストアページより引用

(ガバガバ訳)Party Hard殺人事件から10年もの歳月が経った。我らが殺人鬼は自身の暗い一面をコントロールしようともがいている。

腐敗した警察は都市に正義を示そうとしない、だから彼は自ら事にあたろうと決心した。

 

彼は、「都市にドラッグやら暴力やらが蔓延しているのは、警察が腐敗しているから。ダリウスの衝動も日々激しくなっていることだし、警察のトップである警察署長を正義の名のもとに真っ向から殺そうじゃないか!」という考えに至ったようですね。確かに警察が治安悪化をそのままにしているのは許せないよね!また鬱エンドが来そうな予感しかしない

登場人物

主人公

ジョン。ジョンなのかダリウスなのかどちらかというのははっきりしていない印象ですが、この記事では一貫してジョンだとします。とにかく本編と同じです。

声が何回聴いてもジョンっぽいから、ジョンの自我があるままで内側のダリウスが激しく暴れてる感じ?

警察署長

ジョンに人質にされたり、殺しに加担させられたり、殺されたりしたおっさん。体型はちょっとふくよか。たまにバグる。

武器は銃。

本作の特徴

本作には本当に驚かされました。

ストーリーもステージも、本編のいいところをそのまま生かしてグレードアップした感じがします。

ステージを遊んで思ったことはこちらの記事に書いています↓

am-sin00gamer.hatenablog.com

長すぎたので分けました。

スクロールマップはあるわ、新しいトラップが満載だわ、もうとにかく楽しい!!

本編のラストを迎えてから、ジョンは救われないっていうのは分かってて、ジョンが救われないなら進みたくないよオオオオオ!!!って強く思うんだけど

全4つのステージの遊び心が溢れすぎててもう楽しいイイイイイイ!!!ってなっちゃうわけですよ 即堕ち2コマか?

これはまさか…正義の下で屑を始末するのは正しいと思うが、もう後には引けなくて恐ろしい心持ちになっているジョンの複雑な気持ちを表しているとか…!?

そうなのか!!Pinokl Games!!

カットシーンで印象的だったジョンのセリフとか

 印象的だったセリフがあるのでいくつか書きます(ガバガバ訳)

事情聴取をうけているとき

  • ヒドラは大抵、毒を吐き出すいくつかの頭を持つ。それが都市の中の巣となった」
  • 「奴らは俺を壊せると思ってる。俺の心はとっくに壊されてる」
  • 「俺は何をすべきか分かってる。俺は紛れもなく正義の道に在り、奴らは俺がそれを実感するのに一役買った」

みたいなこと言ってましたね。ジョン節炸裂。かっこいいけど心がしんどいよ。まだ正義を信じてんのかお前は!!天国で娘が中指立ててるかもしれんぞ!犯罪に手を染めた父親が好きとかそういう場合もあるかもしれないが…

 パトカーに乗っているとき

ジョンはパトカーを運転する警察署長の首にナイフを突きつけながら

  • 「彼には彼自身の腐った帝国が崩れ落ちる様を見届ける証人になってもらう」
  • 「全てが崩れ落ちるにつれて、彼の目に浮かぶ痛みと絶望が見たい」
  • 「人々はみな、首元に刃を擦り付けるだけで非常に従順になる」

とか言ってたので穏やかじゃなかったですよほんとに もうジョンとダリウスがごっちゃだよ!!

レベル3 Pornステージクリア後

  • 「俺はまだこの世から去るわけにはいかない」
  • 「するべきことがある」
  • 「正義は犠牲を必要とする」

とか言っててもう…中でも「俺はまだこの世から去るわけにはいかない」っていうセリフは、ジョンが心のどこかで自分(たち)の心が休まる場所なんてないからいっそのこと…みたいな諦めを感じた。

 エンディング

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

警察署長を殺したあと、ジョンは

  • これは正しいと感じない。俺は満足していない。この都市の腐敗した首謀者の中の一人が死んだ。だが、誰の毒が深まるのを止められたと言うんだ?」
  • 「奴らに付き従う輩は腐敗して生きとし生けるもの全てを毒する。奴らの人間性も」
  • 俺はもうこんなことはできない。サイクルを崩すときだ

と言い、ビルの屋上から仮面を投げ捨てます。

 

いや…知ってたけど…犠牲を伴う正義の果てには何もないってことくらい知ってたけどさ…

知っていたのにいざジョンの口からその事実を聞くとなると…

何もかも失ってから気付いてボロボロな彼の気持ちを考えるとただただ辛すぎるよ

虚 無

このときの頭の中はほぼこの話題で持ち切りでしたね↓ 

 

am-sin00gamer.hatenablog.com

彼らのことを考えない日はないです…


 まとめというか雑談

ああ…思えばParty Hardのことを考えて虚無を感じるようになったのは、High Crimesをクリアしてからでした。

ジョンは2000年に事件を起こした後、また10年後にダリウスが自分の中で暴れるままに正義を振りかざしました。しかし、ただ屑を始末したところで世界も自分も何一つ変わらないまま。今までしてきたことは自分のエゴからなっていたということに気付いたのです。

そしてそのエゴが形になったものがもう一つの自我、ダリウスです。

前にも書きましたが、ジョンは自分の内側で全てが完結しているのを知っていました。しかし、「正義の名の下でなら」とダリウスに身を委ねてしまいました。

 悲しいですが、自分のエゴで後に引けない状況を作ってしまったのは紛れもなく彼なのです。自分で自分を追い詰めてしまったのです。

High Crimesでジョンは、自分たちの犯した大罪をみつめ直し、過去を清算しました。

High Crimes大罪という意味であるともう一方の記事で書きましたが、やはりこのタイトルはぴったりではないかと思います。

 

しかし、まだシリーズを通しての謎は残っています。

  • 何がきっかけでダリウスが生まれたのか
  • 本編の幻覚のような描写は何だったのか

など、明らかになっていない謎がまだあります。それについては、Party Hard 2の記事で明らかにしていこうと思います。

 

読んでくださってありがとうございました!