【ネタバレ】Party Hard(ゲーム)の話
お久しぶりです。Am-sinです。
多忙を極めていたため約1年ぶりの更新となってしまいました。
学業の合間にツイッターで様々なゲームの考察を壁打ちしていたのですが、ブログに書くほどでもねーな!って先延ばしにしていたら…もう一年も経っていたと…
去年は多くのゲームに出会えた年でした。今年も色々なゲームのファンアートを描いたりできたらいいなぁと思います!
さて、今回はParty Hardというゲームの感想や考えたことなどを書いていきたいと思います。
久しぶりに長文を書くので、文法も話の順序もメチャア…クチャア…な仕上がりになってしまっています。読みづらかったらすみません。
※この記事には、Party Hardのエンディングを含む考察や感想が書かれています。ゲームをまだクリアしていない、または未プレイの方は、ネタバレにご注意ください。
また、ゲームの特性上、やや暴力的な表現を含みますのでご注意ください。
Party HardのSteamストアページはこちらです!(ダイマ)
Party Hardについて
Party Hardは、ストラテジー要素を含んだ2Dステルスアクションゲームです。
ドット絵で描かれるパリピがかわいらしい。まあみんな死ぬんだけど。
簡潔に説明すると、人目を気にせずに騒ぐパーティーの参加者(通称パリピ)を、毒物やBBQグリル、スピーカーなどの罠や、標準装備のナイフを使って殺していくゲーム。時に間接的に、時に直接的に手を下し、数を減らしていきます。警察に捕まったら終わり(人生的な意味で)。そのため、静かに確実に行動することが大事。
ところどころで光る洋ゲー特有のブラックユーモア。
ちなみに開発元のゲームスタジオPinokl Gamesはウクライナのインディーゲームディヴェロッパー。ちなみにパブリッシャーはHello Neighborなどの発売元としても有名なTinyBuildGAMESである。なんてコンビだ。
余談だけどPinokl Gamesについて大きく取り上げた記事がなくて悲しいかな
Wikipediaの記事もないし…いつか自分で記事作っちまうか?ん?
さすが洋ゲー!おれたちが考えつかない世界観を平然と作ってのけるッ!
そこにシビれる!あこがれるゥ!
首チョンパされても手を動かすことを止めないDJの鑑とかBBQしてたら自分が肉になるパリピとか、とにかく至るところで光るブラックユーモアがヤバい。ハマる人はハマる
Hotline Miamiのようなド派手な爽快感はありませんが、全てのパリピを殺し終えた後に訪れる静寂が癖になります。
どんなトラップをどのタイミングで設置してコンボをキメるか…のような戦略を考えるのも楽しいです!ストラテジー要素は伊達じゃない!
本編のステージはカジノとかBBQパーティーとかパーティーごとに個性があるトラップを使えて楽しいし、DLCのステージは広くてトリッキーで楽しすぎて脳汁が出る!※個人の感想です
脳死状態で殺れるシンプルで分かりやすいインターフェイスとシリアスでしんどいストーリーが手を組んですごいことになってる!!
2Dパリピ殲滅アクションゲームにハマって抜け出せなくなる人が増えますように!(道連れ)
主な登場人物
パーティーハードキラー(Party Hard Killer)
おまわりさんこいつです
主人公。2000年のアメリカで『Party Hard殺人事件』を起こしたことで有名なパリピぶっ殺し隊隊長。
黒髪で青紫色のシャツを着ている。白いマスクとナイフがチャームポイント。
Qキーを押すとダサいダンスを踊る。
無口で謎が多い。
ジョン(John)
こいつおまわりさんです
正義感の強い捜査官。本名:ジョン・ウエスト(John West)。
殺人鬼である主人公の行方を追っている。
本作のヒロインであるケイティの父親。
口は悪いがケイティの身を案じる父親らしい一面も。
主人公のことを「我らがサイコパス様」「サイコパスのクソガキ」と呼んだりする。
ダリウス(Darius)
煽ってくるやべーやつ
『Party Hard殺人事件』の名付け親。そしてジョンにインタビューを行うインタビュアーでもある。
煽りスキルが高く、掴みどころがない性格。地味に酷いことを平気で言い放つ。
どうしたらそんなにを煽れるん?ってくらい煽りの才能がある。
主人公同様、謎が多い男である。
ケイティ(Katie)
この娘可哀想な娘です
ジョンの娘であり主人公の作品(死体)のファン。作品ってお前…
本名(推測):ケイティ・ウエスト(Katie West)。
素行が悪いことで有名。
ジョンが自分を心配していることに気付かないまま主人公の後を追って行方不明になる。
自分の死体を偽装して死んだように見せかけたり、マイアミで開催されたパーティーを一人で潰したり、なかなか行動力がある。
しかし、物語の中盤で主人公に殺されてしまう。
※カットシーンは主にダリウスがジョンにインタビューをすることによって展開されるため、主人公の情報は彼らの証言からしか得られない。
謎に包まれた主人公の正体
主人公はマスクを被り、ナイフを持った見るからに怪しい男。
プレイアブルキャラクターなのに関わらず不信感を抱いてしまう。
ストーリーの序盤、午前3時になっても終わらない隣人宅のパーティーの騒音で目覚め、警察を呼ばずにナイフを使ってパーティーを終わらせよう(物理)と考えたこと以外の行動はとにかく謎です。
主人公の奇行を奇行リストにまとめておきます。
主人公の奇行一覧
殺しに関する奇行
- 隣人宅のパーティーを潰しただけでは飽き足らず、アメリカ中のパーティーを台無しにして回る殺人ツアー『Party Hard殺人事件』を起こす
- 自身の作品のファンだったケイティさえも殺してしまった
- 山ほどいる自身の信者(通称:パーティーハーダーズ)が集まるパーティーにも自分から進んで乗り込み、皆殺しにした
それ以外の奇行
- 自分以外の誰かが乗り移ったかのように混乱することがあった
- 救急隊に投薬治療を施されると急に疲れ知らずになった
- ジョンに逮捕され、パトカーに乗った後、眩い光とともに姿を消した
謎すぎる。サイコパス様の仇名は伊達じゃねえな。やべーやつやん。
殺しの面に関しては、目に入った参加者を片っ端から殺している…
しかもDJ、ウェイター、そして警備員までをも一人残らず一掃する始末。
それ以外の奇行も謎。ファンタジーか?
初見プレイ時、余りの殺しっぷりに驚いて「なんやこいつ…不眠症こわ」と思ったほどでした。
ゲームシステムも斬新で面白いけど、一応シリアス(?)なストーリーだからつい惹かれて考えちゃうよね。シリアス(?)なストーリーの元ネタは以下の通りです。
コレっ…この文言公式ストアページのやつなんすよ奥さん 公式!!!
まったく、公式スチームストアページの説明文は最高だぜ!!
脱線した!!!
しかし、上記のような謎に包まれた行動を見ていると、ただパリピを殺しているだけじゃなくて、何か大きな目的があるような気がしていました。
そしてその目的は、パーティーハーダーズの地下鉄パーティーを潰した後に見られる最後のカットシーンを見ることによって明らかになります。
ここからネタバレです。Party Hard 2のネタバレにもなりえますのでご注意ください。
もうすぐ物語も終わりですねえ。そうでしょう、ジョン。
「キミには常に選択肢があったんだよ、ジョン」
「自分が一番良く分かってるハズさ。キミは弱い人間じゃない」
ダリウスが友人のような口ぶりでジョンに語りかけている。
彼はまるで、今までアメリカを舞台に殺人を繰り広げてきた主人公のように語り出す。
今までの煽り専門インタビュアーのような敬語は使っていない。気付いたらダリウスはジョンのことを「ウエストさん」ではなく「ジョン」と呼んでいた。
地下鉄のホームにはジョン以外に誰もいない。
「奴らは、自分たちにされる事がどれだけ善い事か、気付いていないんだ」
自分たちは堕落していく世界を親切で綺麗にしてやっていると語るダリウス。
「キミはボクと同じだけ楽しんだ。この激動を。血しぶきを。静寂を」
ジョンを包むのは静寂とダリウスの声。
ジョンが持っているものは、主人公が被っているものととてもよく似たマスクだった。
今までダリウスの煽り発言にキレッキレにキレていたジョンが、急に手懐けられた獣のように従順になり、共に家に帰ることを提案する。
「なあダリウス、ウチへ帰らないか」
これは…
無口で謎が多い主人公があの掴みどころがないダリウスで、でもダリウスと同じ分だけ罪を犯したのがジョンで…
パーティーハードキラー=ダリウス=ジョン
ってことか!?
そうだったのかよ!?
登場人物ほとんどあんただったんかい!!!
このカットシーンは本当に驚いた…
思わず背筋がぞくぞくしました。予想の斜め上を行った…そう来るか…
ダリウスはジョンのもう一つの自我であること、そしてただ人を殺していただけではなく、ジョンと同じく正義の名の下で屑を始末していたことが明らかになりました。
それを踏まえて考えると、ある程度謎の行動を起こした説明が付くと思います。
主人公の奇行一覧(改)
殺しに関する奇行(改)
→パーティーの騒音をきっかけにジョンの内なる人格ダリウスが目覚め、正義の名のもとに屑を始末して回ったため
-
自身の作品のファンだったケイティさえも殺してしまった
→ケイティが本当に作品になる(死ぬ)ことを望んでいた、またはダリウスがジョンにショックを与え、自身に従わせようとしたため
→これも正義に基づいたもの。自身の信者たちがどれだけ自分を救世主だと信仰していたとしても、世界を堕落させる屑の集まりに過ぎないと思ったため
それ以外の奇行(改)
-
自分以外の誰かが乗り移ったかのように混乱することがあった
→ダリウスからジョンに人格が切り替わることがあったため
-
救急隊に投薬治療を施されると急に疲れ知らずになった
→現時点では不明
-
ジョンに逮捕され、パトカーに乗った後、眩い光とともに姿を消した
→これもジョンとダリウスが入れ替わったため
(混乱していたときも眩い光がジョンを照らしていたが、これは果たして何か関係があるのだろうか…)
現時点では、救急隊に投薬治療を施されただけで疲れ知らずになった理由は分かりませんね…
健康食品でも摂取したのかな?(すっとぼけ)
救急隊がヤバいヤクを持っていたわけでもなさそうですし。
Party Hardクリア後に考えたこと
しばらくはパーティーハードキラー=ダリウス=ジョン説を信じて「あのカットシーン凄かったよなぁ…ああなるとは想像してなかったわ~」って感慨深げにしていましたが、
ジョンがケイティを自分の手で殺すなんて可哀想すぎるだろ???
あのジョンが大切な娘を殺すはずがねえ!!!
という考えがふつふつと湧いてきました。時間差で湧いてきた…辛い…
思ったよりも長くなってしまったので、今日はここまでにします。
次の記事では
- ジョンがケイティを殺すはずがないと思った理由
- High Crimes DLCについて
- Party Hard 2で明らかにされたこと
などについて書きたいと思います。
エンディングのネタバレを交えた感想などを書くことができてよかったです!すっきりした~~~
それにしても、ダリウスの一人称ボクには一本とられましたね。めっちゃかわいい。
キュートサイコキラーという新しいジャンル開拓しちゃった…ヤバいヤバい
最初はダリウスが人を殺す目的が何かわからないまま操作して何も知らないままパリピをやっちゃってたけど、今なら「正義のためだよ!」って思いながらダサいダンスを踊ってパリピを散らせてじわじわパリピを減らしていくダリウスがかわいいと感じる。
あの煽っていくスタイルからのジョンを諭すスタイルはギャップがすごいなあ…ダリウスあざとい…
クラブってるミュージックで頭がイカれ、静寂を求めて殺戮の限りを尽くした果てにダリウスの無邪気さにやられる。
ダリウスのことを考えると同時にジョンとケイティのことが思い出され、行き場のないしんどさに脳髄を揺らされる。
救いを求めてDLCとParty Hard 2をプレイするもなんか…ジョンが…報われなくて…
ここで初めて自分が2Dパリピ殲滅アクションゲームにのめり込んでいることに気付く。
そしてとりあえず(やけくそ)脳死状態でパリピ狩りに出かける。
振り出しに戻る。
ジョンとケイティは幸せに暮らしていればよかったのに、もう彼らの平和な日常は戻って来ないのか…
あっまたウエスト親子の話しちゃった!!!
これでもう終わり!閉廷!
ここまで読んでくださってありがとうございました!